インパクト投資、ファミリーキャピタル、アーリーステージ投資、企業変革についての論考です。
上半期の経済成長率は13.72%に達したものの、成長は電子・情報通信産業に集中しています。資源の集中は産業間だけでなく市場間でも起きており、教育、福祉、環境、人文に欠けているのは関心ではなく適切な資本の仕組みです。海外の経験は、待つことを厭わず初期リスクを引き受ける「ペイシェント・キャピタル」が空白を埋める鍵であることを示しており、台湾のファミリー企業、事業会社、金融機関、公的資金にはその担い手となる条件がそろっています。
ファミリーが本当に承継すべきなのは、市場では手に入らない「特殊資産」であり、それはまさにインパクト投資でいう「追加性」の定義と重なります。リターン、ガバナンス、次世代というファミリーが最も気にかける三つの問いに答え、触媒的資本のなかで最も安価なものは「時間」であると論じます。
香港は研究で方向性を示し、シンガポールはインセンティブでコストを下げ、日本は国家レベルのプラットフォームで共通言語をつくっています。アジアの金融センター間の競争は、「税率と基準」から「誰の資本が何を生み出したかを証明できるか」へと移りつつあります。